パールといえば大人の女性なら一つは持っているはず。天然素材のパールは自然ならではの柔らかで美しい輝きを放ちます。
その美しさから「人魚の涙」や「月のしずく」ともよばれ、古来より高貴なものとして扱われ、今でも人々を魅了し続けています。
様々な国や地域で採られ、献上品や装飾品として扱われてきたパール。
日本のアコヤパールは、マルコ・ポーロの「東方見聞録」で「日本は黄金と真珠の国である」と紹介されました。
その後は鎖国のため日本国内で取り扱われていましたが、江戸時代にアコヤ貝のケシ真珠が薬として使用されたことをきっかけに、世界中に認知されるようになりました。
明治時代に入り、新政府は極度の貿易赤字に悩まされその結果、パールの養殖の研究にたどり着きます。その後、御木本幸吉や見瀬辰平・西川藤吉、大正5年に藤田昌世によって日本のパール養殖の技術が確立しました。
その後、クリスチャン・ディオールをはじめ、グレース・ケリーやマリリン・モンローにも愛されたいう日本産のパール製品は、殆どが海外への輸出を占めていました。
現在では更に改良を重ね、三重県や愛媛県が代表的な産地とされています。